ADC・バイオコンジュゲーション受託試験・開発・製造(CDMO)サービス

標的治療のためのADC・バイオコンジュゲーションサービス
抗体薬物複合体(ADC)は、がん標的治療の新時代を切り拓きました。15年以上に渡る契約開発および製造経験を有するメルクは、高薬理活性化合物の取り扱いに特化した施設を備え、ドラッグリンカーとモノクローナル抗体(mAb)とのコンジュゲーションに関する最先端の専門知識を提供しています。
ADC技術では、mAbやその他のバイオ製剤を用いて高薬理活性原薬(HPAPI)を標的細胞に送達させます。HPAPIは、複合体の形でより高い選択的治療活性を発揮し、毒性作用の多くが標的以外の細胞におよぶのを防いで、安全性プロファイルを向上します。お客様はこの複雑な技術を迅速に採用することで、腫瘍学やそれ以外の分野で、正確に標的を狙える安全な新製品の開発に応用できます。
現在、新規バイオコンジュゲートは、多様なペイロード(オリゴヌクレオチド、放射性核種、標的低分子および分解物質など)および抗体フォーマット(二重特異性分子、フラグメントなど)を備えており、多様な用途や適応症に対応しています。
メルクの実績
1番
メルクは北米において、初めて上市製品が承認されたADC製造業者です
100以上
開発したコンストラクトの数
70以上
承認されたIND数
260+
2008年以降リリースされたGMP原薬バッチ数
100%
メルクの製造テンプレートにおける拡張可能なシングルユース技術

プロセス開発
メルクの広範な専門知識は、さまざまな抗体形式に加えて、幅広いコンジュゲーションおよびリンカーペイロード化学を網羅しており、従来のバイオコンジュゲートと新しいバイオコンジュゲートの両方のプロセス開発をサポートしています。
コンジュゲーションケミストリーの専門知識: メルクは、確率的および完全還元的システインコンジュゲーション、リジンコンジュゲーション、および人工システイン、酵素支援コンジュゲーション、非天然アミノ酸の組み込みなどの高度な部位特異的コンジュゲーション技術を含む、多様なコンジュゲーションメソッドを専門としています。
リンカーとペイロード: メルクには細胞毒性ペイロード、免疫毒素、オリゴヌクレオチド、染料、抗生物質、キレート剤など、さまざまな化学構造のプロセス開発能力があります。
実証済みのプロセス検証とPPQの経験: メルクは、2020年に承認前検査(PAI)に合格するなど、強力な実績を誇っています。
クロマトグラフィー精製開発: メルクはクロマトグラフィー精製技術に関する豊富な専門知識を有しています。
革新的なプロセス技術: メルクは、シングルユース機器(2017 年以降)とプロセス分析技術(PAT)の実装を活用して、高度なプロセス制御を実現しています。
ADC Express™ サービス
メルクのバイオコンジュゲーションに関する幅広い知識により、開発段階のADCコンストラクトライブラリを抗体やリンカーと前臨床リード候補の選択で選ばれたペイロードを使って迅速に作製することで、臨床開発への道が短縮されます。
- 少量規模:10~20 mg のADC合成(カラム精製対応可)
- 中量規模:100mgまでのADC合成(カラム精製対応可)
- 主要品質特性に関する試験成績書

製造
メルクのADC製造施設は、HPAPI、抗体、リンカーの取り扱い、およびアイソレーターと専用操作機器を備えたGMP準拠設備で複雑なコンジュゲーションプロセスを実施することを目的として造られました。私たちの革新的なプロセステンプレートには、プロセスコントロールのためのシングルユース技術と高度なPATが含まれます。
メルクの能力と機能は、INDとBLA活動の規制関連サービスを含むADCおよびバイオコンジュゲートの臨床および商業製造に対応しており、メルクはアップストリームmAbs、カスタムリンカーペイロード、HPAPI、溶解性改善剤(ChetoSensar™およびPEG)の統合GMPサプライチェーンネットワークの一部です。
製造施設1の特徴
- エアロックを含めて1,200平方フィートの設置面積
- グレードCバイオセーフティキャビネットを備えたEUグレードDルーム
- 一方向の人の流れ(人員と材料/機器)
- 入室、脱衣、退去のためのエアロック
- 人員用エアロックは機器/材料用エアロックとは別
- クロマトグラフィー精製を必要とする柔軟なマルチスケール処理
製造施設2の特徴
- 10,000平方フィートの商業規模の製造施設が、臨床試験(Phase I/I/III)および商用製造に対応
- 一方向の人の流れ(人員と材料/機器)
- 可燃性物質使用の格付け
- WFIシステム
- 薬剤計量室(EUグレードC)
- 薬剤・リンカー計量用アイソレーター
- シングルパスエア
- GMP/封じ込めのために設計された連続エアロック

リンカー・ペイロード技術
ChetoSensar™ テクノロジー
ChetoSensar™ は、疎水性ADCの溶解性を向上させるためのメルクの新技術です。
- ADC溶解性の向上は、高いDARを達成するために重要です
- 治療指数の幅が広がり薬効が高まります
- バイオコンジュゲーション効率が改善されます
- ChetoSensar™ およびすぐにコンジュゲーションできる薬剤リンカーは、サンプルをご提供しており、またADC Express™ サービス(MMAE、DM1、DM4、Exatecan、MAYCore™)にも含まれています。
ADCコンジュゲーションのための単分散活性化PEG
長年にわたるPEG合成の専門知識を持つメルクの技術チームは、お客様の独自なニーズに合わせてアプローチをカスタマイズします。単分散から多分散へ、直鎖型から分岐型へ、あるいはさまざまな機能化に対応しています。
ADCoreペイロード中間体:
一般的なペイロードを迅速かつ低リスクで合成するために高度前駆体を開発しました。
- MAYCore™、DOLCore™、PBDCore™ などの高度中間体があります
- メイタンシン、ドラスタチン10、PBDペイロードの迅速な合成が可能です
- 商用承認までの過程をサポートするプロセスバリデーションのある第I相臨床試験にまで適しています
- 無償サンプルはエキスパートにお問い合わせください

グローバル拠点
メルクは、グローバルネットワークにより製品ごとのバリューチェーンの全段階にわたって契約開発、製造、試験サービスを提供する唯一の組織です。

25年を超えるGMP経験を有する、mAb製造のためのバイオ医薬品開発・製造施設。パイロット製造プラントやGMP製造プラントの機能を有しています。

バイオセーフティー試験サービスおよび製造サービスは、前臨床開発段階から商用生産まで製品サイクル全体に及びます。
関連技術資料
- Establishing Commercial Manufacturing Services For Antibody-Drug Conjugates
In this whitepaper, we discuss how a CDMO leverages 15+ years experience to establish commercial-scale ADC manufacturing capabilities.
- The Evolution of Antibody-Drug Manufacturing
This whitepaper explores how ADC manufacturing has evolved and how CDMOs are adapting to meet customer needs.
- Simplifying Antibody-Drug Conjugate Payload Synthesis Using Payload Intermediates
Learn how the use of payload intermediates can simplify and enhance the development and manufacturing of ADCs.
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